②東海大学vs武蔵大学
この日、第二試合に行われた東海大学vs武蔵大学の一戦は、5/17の雨天順延で組まれた試合で東海大学が勝利すれば6季ぶり76回目の優勝が決まる試合でした。
試合は、東海大学先発の米田(3年:市立和歌山)が7回途中まで3失点と好投し、

打線も4回に一挙6点を挙げ、最後まで試合を優位に運んだ東海大学が勝利し春季リーグ戦の優勝を決めました。

またこの試合で敗れた武蔵大学について少し触れておきます。2回表の東海大学の攻撃で2アウトランナー2塁のシーン、打者をサードゴロに打ち取りスリーアウトチェンジかと思われましたが、サードの守備に入っていた武蔵大学の中橋選手(3年)が一塁への悪送球で2塁ランナーが生還し東海大学の先制となってしまいました。
この直後、武蔵大学の監督はサード中橋選手を交代させ控の選手が守備に就いたのです。このようなエラーの直後に選手を交代させるというのは大学野球では珍しいと思いますが、武蔵大学としても相手の優勝シーンは見たくないのでこの試合に負けるわけにはいかないという強いメッセージを感じました。
そして、次の武蔵大学の守備機会となった3回表は無得点でスリーアウトチェンジとなり、ベンチに戻ってくる選手をベンチの控え選手が出迎えに行くのですが、その出迎える控え選手たちの先頭に居たのが先ほどエラーによって交代を余儀なくされた中橋選手だったのです。
交代させられて落ち込んでいるのではなく、チームの勝利のために自身ができることを率先して行動していた中橋選手に、この日の最高のエールを贈りたいと思います。
